2007年9月5日水曜日

10円禿③

体は一直線になって後頭部から倒れていった。
体全体と頭が地面に倒れた。

 その時、グシャジャリと鈍い音と砂利の音が聞こえた。
私は驚きもせず、ただ達成感があった。
左手のグローブの中にはボールが入っていた。


 4歳児の私は地面に横になったまま空を見ていた。
倒れた私の所に遊んでいた子達があつまり私の回りを囲んで
眺め込んでいた。
 『大丈夫』女の子たちが声をかけてきた。
『うん』と答えた。それでも私は青い空を眺めていた。


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10円禿②

 私の目はボールだけを追い、おもいっきり背伸ばした。
 しかしボールは私の頭上を越えていく。
 それでも私はボールが落ちるのと同じように後ろに倒れながらも
 体も一直線になってボールを捕ることだけに集中した。


  もう少し、やった!!と思った瞬間。

 ズシャ ドン ジャリ!! と大きな音がした。


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10円禿①

この10円禿ができたのを覚えている。

外で壁にボールをぶつけて近所の子供たちが遊んでいた。
私もその輪の中に入って、ボールを壁にぶつけては
跳ね返ってきたボールを交互にとって遊んだ。


 その時、ある一球だけが大きく跳ね返ったのだ。

 私はオーライと手を思いっきり伸ばし果敢にそのボールを
 取ろうとしていた。 
 4歳児の集中力は頂点に達していた。
私の目の焦点はボールにあわせていた。


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