2007年9月5日水曜日

10円禿⑦

 
 家に戻ると母親が私の頭の傷口を探していたが
 髪の毛が血で濡れていて、傷口がわからなかったので

  隣に住む母親の話仲間の人も家にきて、一緒に私の
 傷口を探した。


 見つけにくかったらしく、また気が少し動転していたのも
 あるのだろうがハサミで髪の毛を切り始めた。

  そして後ろ側の髪の毛を短くしてから傷口を見つけようとした。
 すぐに傷口は見つかった。
 血が出ているところには血塗りが残っているが既に出血は止まっていた。

 『血は多くでだけど、傷口は小さいね』と母親が話し仲間の奥さんと
『うん、これなら大丈夫』と2人で納得していた。
 (傷口が小さくても 傷が深い場合もあるだろうと今では思うが)
 結局 頭の傷口部分を消毒してガーゼを当てて包帯をして終わりであった。
昭和50年代前半 このぐらいの傷では病院に行くことはなかった。

  結局 一日ガーゼをあてていたら血は固まり一週間ほどで完全に治った。


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